真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
~5月6日 武道館~
マイク・レイズとの激闘の末、ラブは『力』を使ったのである。
それは、肉眼では捉えられない程の、一瞬の放出であった。
人々が噂で『聖拳』と呼んでいるものである。
もちろん、カメラがそれを見逃すことはない。
しかし、その力の放出は、一種の電磁波を発し、あらゆる電子機器を麻痺させるのであった。
あの一瞬、テレビを含め、全ての機器が機能を失った。
電子カメラの発展は脅威的なものであり、そんな時代に光学式のカメラを使う者はいない。
従って、決定的瞬間を捕らえた者は一人もいないはずであった。
メイを除いては。
ヴェロニカが、沈痛な面持ちで告げる。
「恐らく、スポーツカメラマンとして、聖拳の謎を追っていらした彼は、会場にいたメイに気付いたのですわ」
「たいした勘だな。化石みたいなカメラであれば、もしかしたら?と考えたわけだ」
T2の、二度目の「化石」呼ばわりで、メイがたまりかねてきいた。
「いったい何が写ったって言うのよ?」
「メイ。これよ」
テーブルに右手をつけ、目を閉じるラブ。
すると・・・
「ラ・・・ラブ・・・」
ラブの手首と額に光の点が生まれる。
そして、額の光が一つの形を作った。その瞬間。
「バシッ❗️」
厚さ20センチの大理石のテーブルが割れた。
「う・・・ウソ?・・・何?」
後ろに下がるメイ。
「ラブ・・・あなたいったい何なの⁉️」
「メイ。今まで隠していて、本当にごめんなさい」
~ラブとの出会い~
レディースの抗争で、仲間を助けるため、一人で敵陣に乗り込んだメイ。
敵のバックにはヤクザがついていた。
大怪我を負ったメイの前に現れ、200人程の男たちをわずか数分で壊滅させたラブ。
それ以来、ラブが常人とは違うことは感じていた。
しかし今、目の前で見た光景は、別次元の姿である。
「メイ。あなたには、全てを話すわ。私は、遥か銀河の彼方から時空を超えて来た者。この地球《ほし》を守る為にね。あなたたち地球人とは・・・違うの」
メイは何も言えなかった。
「さっき、リサさんから連絡があって、もうすぐ、その写真が世界に公開されるの。私の秘密が・・・」
「ラブ、事実じゃないって言い切れば、誰もそんなことを信じたりはいたしませんわよ。私でさえ、まだ信じられないのでございますから」
ラブの秘密を最初に目撃したヴェロニカである。
メイはそれっきり、一言も話さなかった。
マイク・レイズとの激闘の末、ラブは『力』を使ったのである。
それは、肉眼では捉えられない程の、一瞬の放出であった。
人々が噂で『聖拳』と呼んでいるものである。
もちろん、カメラがそれを見逃すことはない。
しかし、その力の放出は、一種の電磁波を発し、あらゆる電子機器を麻痺させるのであった。
あの一瞬、テレビを含め、全ての機器が機能を失った。
電子カメラの発展は脅威的なものであり、そんな時代に光学式のカメラを使う者はいない。
従って、決定的瞬間を捕らえた者は一人もいないはずであった。
メイを除いては。
ヴェロニカが、沈痛な面持ちで告げる。
「恐らく、スポーツカメラマンとして、聖拳の謎を追っていらした彼は、会場にいたメイに気付いたのですわ」
「たいした勘だな。化石みたいなカメラであれば、もしかしたら?と考えたわけだ」
T2の、二度目の「化石」呼ばわりで、メイがたまりかねてきいた。
「いったい何が写ったって言うのよ?」
「メイ。これよ」
テーブルに右手をつけ、目を閉じるラブ。
すると・・・
「ラ・・・ラブ・・・」
ラブの手首と額に光の点が生まれる。
そして、額の光が一つの形を作った。その瞬間。
「バシッ❗️」
厚さ20センチの大理石のテーブルが割れた。
「う・・・ウソ?・・・何?」
後ろに下がるメイ。
「ラブ・・・あなたいったい何なの⁉️」
「メイ。今まで隠していて、本当にごめんなさい」
~ラブとの出会い~
レディースの抗争で、仲間を助けるため、一人で敵陣に乗り込んだメイ。
敵のバックにはヤクザがついていた。
大怪我を負ったメイの前に現れ、200人程の男たちをわずか数分で壊滅させたラブ。
それ以来、ラブが常人とは違うことは感じていた。
しかし今、目の前で見た光景は、別次元の姿である。
「メイ。あなたには、全てを話すわ。私は、遥か銀河の彼方から時空を超えて来た者。この地球《ほし》を守る為にね。あなたたち地球人とは・・・違うの」
メイは何も言えなかった。
「さっき、リサさんから連絡があって、もうすぐ、その写真が世界に公開されるの。私の秘密が・・・」
「ラブ、事実じゃないって言い切れば、誰もそんなことを信じたりはいたしませんわよ。私でさえ、まだ信じられないのでございますから」
ラブの秘密を最初に目撃したヴェロニカである。
メイはそれっきり、一言も話さなかった。