真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
【20】メイ
スタジオは騒然となった。
「メイ、落ち着いて」
「ラブ、一人にしてごめんね。一緒に帰ろ」
可愛い笑顔。
差し出したメイの手には、包帯が巻かれていた。
「どうしたの、その手?」
「何でもないよ。さぁ、早く」
ラブの秘密を知ったショックよりも、自分のせいで、ラブを窮地に追いやったことが、許せなかった。
「ラブ、言うこと聞いてやってくれ。これ以上、壁を壊されちゃかなわん」
T2が、メイを見に行った時、メイの拳は血だらけになっていたのである。
「メイ・・・」
ラブが、メイの手を取る。
「みなさん、今日はこれで失礼します。山本さん。逃げないでくれて、ありがとう」
一瞬笑顔を見せて、ラブは、スタジオを後にした。
表に停めた車では、ヴェロニカが待っていた。
「やっぱり、ラブのお世話は、メイじゃないとだめですわ。私は、少し後片づけをしてから戻ります」
「ありがとう。ヴェロニカ」
車に乗り込むラブとメイ。
その瞬間、メイが泣きながら抱きついてきた。
「ラブ、ごめんなさい。私のせいで・・・」
「メイ、今日はあなたに助けられたのよ。ありがと」
強く抱きしめた。
「ラブ・・・。キスしていい?」
「うん、いいよ。でも・・・歯、磨いた?」
(・・・💧)
「また・・・今度にするわ」
そう言ったメイの唇に、ラブがキスした時、アイの通信が入った。
(ラブ、帝都病院の犠牲者が発表されました)
(やはり・・・)
(はい、残念です。)
ラブの脳裏に、カフェで赤くなった大山のいかつい顔が思い浮かんだ。
(それから、問題発生です)
(今は、勘弁して・・・)
(そうもいきません)
(犠牲者、生存者のリストに、マイク・レイズの名前がありません)
(どういうこと?)
(これを)
車内モニターに映像が映し出される。
山本が中継しているその背後。
アイが画像を止め、ズームアップする。
「これは⁉️」
「間違いありません。マイクです」
再起不能のはずの巨人が、そこにいた。
「アイ、鷲崎さんとベル(ベルベット・スタンリー:アースの長官)にこの画像を送って」
少しずつ、ラブの狙いと不安が、現実に変わりつつあった・・・。
「メイ、落ち着いて」
「ラブ、一人にしてごめんね。一緒に帰ろ」
可愛い笑顔。
差し出したメイの手には、包帯が巻かれていた。
「どうしたの、その手?」
「何でもないよ。さぁ、早く」
ラブの秘密を知ったショックよりも、自分のせいで、ラブを窮地に追いやったことが、許せなかった。
「ラブ、言うこと聞いてやってくれ。これ以上、壁を壊されちゃかなわん」
T2が、メイを見に行った時、メイの拳は血だらけになっていたのである。
「メイ・・・」
ラブが、メイの手を取る。
「みなさん、今日はこれで失礼します。山本さん。逃げないでくれて、ありがとう」
一瞬笑顔を見せて、ラブは、スタジオを後にした。
表に停めた車では、ヴェロニカが待っていた。
「やっぱり、ラブのお世話は、メイじゃないとだめですわ。私は、少し後片づけをしてから戻ります」
「ありがとう。ヴェロニカ」
車に乗り込むラブとメイ。
その瞬間、メイが泣きながら抱きついてきた。
「ラブ、ごめんなさい。私のせいで・・・」
「メイ、今日はあなたに助けられたのよ。ありがと」
強く抱きしめた。
「ラブ・・・。キスしていい?」
「うん、いいよ。でも・・・歯、磨いた?」
(・・・💧)
「また・・・今度にするわ」
そう言ったメイの唇に、ラブがキスした時、アイの通信が入った。
(ラブ、帝都病院の犠牲者が発表されました)
(やはり・・・)
(はい、残念です。)
ラブの脳裏に、カフェで赤くなった大山のいかつい顔が思い浮かんだ。
(それから、問題発生です)
(今は、勘弁して・・・)
(そうもいきません)
(犠牲者、生存者のリストに、マイク・レイズの名前がありません)
(どういうこと?)
(これを)
車内モニターに映像が映し出される。
山本が中継しているその背後。
アイが画像を止め、ズームアップする。
「これは⁉️」
「間違いありません。マイクです」
再起不能のはずの巨人が、そこにいた。
「アイ、鷲崎さんとベル(ベルベット・スタンリー:アースの長官)にこの画像を送って」
少しずつ、ラブの狙いと不安が、現実に変わりつつあった・・・。