真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
~お台場~
修復作業が始まった橋の上を渡る1台の車。
「なぁ、武《タケ》。今朝のテレビどう思う?」
運転する小田武志に、親友の山城秀樹が話しかける。
「さぁな、どうでもイイことさ。それに、彼女なら、あっても不思議ではないと思わないか?」
「まぁな・・・。ラブみたいなエイリアンになら、オレは殺されたって幸せだぜ」
「勝手にあの世へ逝っちまえ・・・」
春の同窓会で、久しぶりに再会した二人は、その後、親友の付き合いが復活したのである。
何かを思い出し、黙る小田。
「おいおい、朝から暗い顔すんな。ちゃんと前見て運転しろよ、頼むぜ」
「分かってるよ。っていうか、秀樹。お前、ついてくるのはいいが、仕事の邪魔だけはしてくれるなよ」
「おう!大丈夫。可愛いネコみたいにおとなしくしてらぁ。しかし・・・世界中がこんなに大騒ぎしてんのに、普通に仕事するかねぇ・・・」
橋を渡りきった車は、お台場の中心へと、入っていった。
~テラ極秘エリア~
「大丈夫でございますか、ラブ」
局の上層部と『後始末』を終えたヴェロニカが帰ってきた。
「ありがとう。私は平気よ」
いつものラブの笑顔。
「ラブ、マイクのデータを探ったら、気になることがあったぜ」
「T2、説明して」
モニターにマイク・レイズのデータが映し出される。
「マイク・レイズ。1990年、アメリカ生まれ。小さな時から超人的な体力と筋力を持っていたヤツは、17歳でNBAの選手に抜擢されている」
「武術じゃありませんの?」
「ああ。しかしその後の2010年。突然、家族と共にヤツの姿はアメリカから消えちまった」
「家族と?」
「そうだ。ヤツは母親と二人暮らしで、父親は不明。母親は、遺伝子工学の学士で、数々の人口臓器開発に寄与していた」
「過去形でございますか・・・」
「2018年に、母親は遺体で発見されてる。無残な形でな」
モニターにボロボロの女性の写真が映る。
「ひどい…。まるで引きちぎられたようですわ」
「その1年後、武術界に現れたヤツは、全くの別人に変貌していたってことだ」
修復作業が始まった橋の上を渡る1台の車。
「なぁ、武《タケ》。今朝のテレビどう思う?」
運転する小田武志に、親友の山城秀樹が話しかける。
「さぁな、どうでもイイことさ。それに、彼女なら、あっても不思議ではないと思わないか?」
「まぁな・・・。ラブみたいなエイリアンになら、オレは殺されたって幸せだぜ」
「勝手にあの世へ逝っちまえ・・・」
春の同窓会で、久しぶりに再会した二人は、その後、親友の付き合いが復活したのである。
何かを思い出し、黙る小田。
「おいおい、朝から暗い顔すんな。ちゃんと前見て運転しろよ、頼むぜ」
「分かってるよ。っていうか、秀樹。お前、ついてくるのはいいが、仕事の邪魔だけはしてくれるなよ」
「おう!大丈夫。可愛いネコみたいにおとなしくしてらぁ。しかし・・・世界中がこんなに大騒ぎしてんのに、普通に仕事するかねぇ・・・」
橋を渡りきった車は、お台場の中心へと、入っていった。
~テラ極秘エリア~
「大丈夫でございますか、ラブ」
局の上層部と『後始末』を終えたヴェロニカが帰ってきた。
「ありがとう。私は平気よ」
いつものラブの笑顔。
「ラブ、マイクのデータを探ったら、気になることがあったぜ」
「T2、説明して」
モニターにマイク・レイズのデータが映し出される。
「マイク・レイズ。1990年、アメリカ生まれ。小さな時から超人的な体力と筋力を持っていたヤツは、17歳でNBAの選手に抜擢されている」
「武術じゃありませんの?」
「ああ。しかしその後の2010年。突然、家族と共にヤツの姿はアメリカから消えちまった」
「家族と?」
「そうだ。ヤツは母親と二人暮らしで、父親は不明。母親は、遺伝子工学の学士で、数々の人口臓器開発に寄与していた」
「過去形でございますか・・・」
「2018年に、母親は遺体で発見されてる。無残な形でな」
モニターにボロボロの女性の写真が映る。
「ひどい…。まるで引きちぎられたようですわ」
「その1年後、武術界に現れたヤツは、全くの別人に変貌していたってことだ」