真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
「ラブ、もう一つ変なことがあるぜ」

T2が画面を切り替える。

「これは、セキュリティゲートを通って、武道館に入るヤツのスキャン映像を分析したものだ」

「これは・・・」

「いたるところに、人口組織が埋め込まれている。人造人間だなこりゃ。母親の人体組織データを照合したところ、遺伝子的なつながりは一切認められねぇ。それどころか、マイクの体には、複数の遺伝子が存在しているんだ」

「つまり、彼は、人工的に作られたヒューマノイドってことね」


携帯にメイの着信が入る。

「ラブ、打ち合わせの時間よ。キャンセルする?」

「ああ、そうだったわね。今行くわ」

携帯を切り、少し考える。

「ヴェロニカ、ティークは?」

「帝都病院へお出かけになられましたわ」

「アイ、つないで」



~帝都病院~

巨大な建物が、ほぼ全焼していた。

その崩れ落ちた瓦礫を、ティークのスパイアイが透視する。

「・・・やはりな」

ティークが苦笑いを浮かべる。

「こらこら!勝手に入っちゃ・・・」

現場検証に来た3人の男たちを、一瞬にして気絶させた時、耳に着けた通信機にラブの声が入る。

「ティーク、何かみつかった?」

「ラブ、焼け跡のあちこちに、気体爆弾の破片が散在している」

「ヘブン・・・ね」

ヘブンが開発した、探知不能の爆弾であった。


(ラブ様)

(アイ、いよいよね)

ラブは部屋から出ていった。
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