真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
~お台場~

花火のカウントダウンを待ちわびる観客。
その後ろで、爆音が響き渡った。

最初は、アトラクションの一つかと思った観客も、炎に包まれたテラを見た時、その異常さに気づいた。

数万人の人々が、逃げ惑い、会場はパニック状態となる。

メインロードに停まったワゴン車から、30名ほどの人影が降りる。

全員が肩にかけた機銃をテラへと向けた。

「ガガガガガガガガガガッ❗️」

一斉射撃がテラを襲う。
ゆっくりとテラへ近づく部隊。

その後方に、巨人がいた。


「マイク・レイズ❗️」

モニターを見て、ラブがつぶやく。

「T2、あなたは何とかヴェニーをやっつけて❗️アイ、ベルにもこのことを・・・」

「ラブ、手遅れです。たった今入った連絡ですが、カナダのアース本部も襲撃を受けています。あちらも防衛システムが全く機能しない様です」

「本部の場所をバラしたのも、全てこのムシの仕業ね。T2、任せたからね❗️」

言いながら、ラブは武器庫の扉を開けた。



~TERRA正面ゲート~

容赦ない銃撃を続けながら、HEAVENのヒューマノイド部隊が、テラの敷地へと入った。

その瞬間。

「ビュン❗️」

光の矢が、先頭の一体の頭部を貫く。
特殊な強化繊維できた戦闘スーツ姿のラブがいた。


「マイク・レイズ、まだ、死に足りない様ね」

「ラブ、お前ももう終わりだ。この前の借りを返させてもらうよ」

「今日の私は、最高に機嫌が悪いんだ🔥。くだらない冗談に付き合ってるヒマはない❗️」

ラブの左手首に、光のリングが現れる。
その光が伸び、白く輝く刀となった。

ラブの武器、コスモブレード。

「撃て❗️」

レイズが合図する。

「ガガガガガガガガッ❗️」

一斉射撃が再び始まる。

「シュッ❗️」

引き金を引いた時、すでにラブの姿はそこにはなかった。

一番前にいた一体の首が地面に落ち、立ちつくす自分の体を見上げる。

隣にいた一人が、ラブに銃口を向けた。

その機銃毎、ラブの刃《ヤイバ》が、ヒューマノイドの体を真っ二つに切り裂く。

「ガガガガッ!」

一瞬立ち止まったラブに、銃弾が撃ち込まれる。

胸を撃たれ、少し退くラブ。
強化スーツは無傷であった。

「ムダだ❗️」

「シュンッ!」

ラブの黒い影が走る。
何の躊躇《ちゅうちょ》もなく、一瞬の内に、数体を葬り去った。
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