真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
その時、遠くのワゴン車から、バズーカ砲がラブへ向けて発射された。

「フンッ!」

振り向いたラブは、砲弾をかわしつつ、先端の信管部分を・・・切断する。

「ガンッ」

機能を失った砲弾が、テラの強化壁にぶつかり、転がる。

「ウソッ!。それはないでしょ💧」

ワゴン車から、15連発のミサイル砲がラブを狙う。

それらが発射される寸前。

「ズドーンッ💥💥」

ワゴン車が爆発した。
耳に装着された通信機に声が入る。

「ラブさん。大丈夫ですか。首相の命令で、援護に参りました」

「松阪さん❗️」

戦闘ヘリから、自衛隊総本部長の松阪が手を振る。

数機のヘリが、次々とワゴン車を破壊していく。

ヘリに手を振ったラブの背後から、巨人が機銃を振り下ろす。

「ガッ❗️」

後ろを向いたまま、片手で受け止めるラブ。

「ムダだと言ったでしょ」

「ブン!」

ラブの右斜め後ろから、巨人の足が襲う。

「フンッ❗️」

受け止めていた機銃をはじき返し、刃を振り抜く。

「シュバッ!」

ラブの体に当たる前に、マイクの足は、太ももから切断されていた。

「グオッ❗️」

バランスを崩して倒れかかる巨人の胸に、ラブが手を当てる。

「終わりよ」

ラブの目が『カッ❗️』っと開かれ、額に浮かび上がった紋章が眩しく光った。

「ズンッ💥」

大きな衝撃波が周囲の建物を揺らし、一瞬、全ての文明が機能を失う。

マイクの体を物凄い衝撃が貫き、その神経細胞を粉砕した。

巨人の体が、地面へと崩れ落ちる。

「・・・えっ⁉️」

最期の瞬間、その目が笑っていたのを、ラブは見逃さなかった。

(・・・まさか⁉️)
< 161 / 188 >

この作品をシェア

pagetop