真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
~太平洋上空~

自衛隊の最新鋭戦闘機「MF-9」のコックピットに、ラブとT2がいた。


「ラブ様、防衛システムは回復しました。カナダのアース本部も、何とか敵を壊滅させたようです」

「アイ、大統領に連絡して、海洋にいる全戦力を、ヴァロンの要塞へ集結させて❗️」

「了解。既に潜水艦7隻と、空母・戦艦11隻が向かっています」

空母ライオネルからの通信が入る。

「ラブちゃん。今どの辺じゃ?」

「おじいちゃん。もう少しで着くわ。そっちの状況は?」

「さっきから、例の要塞が妙な光に包まれおってな、嫌~な感じじゃ」

「攻撃は?」

「ミサイルは全て、あの光の壁に拒まれて、無力じゃ。何なんじゃあいつは?」


「ラブ!光が・・・強く・・・アァ❗️」

ロビンの叫び声が聞こえた。
アイが告げる。

「ラブ様、要塞から強力なビーム砲が発射されました」

遥か前方で、空に向けて一筋の光の線が伸びた。

「アイ、標的は⁉️」

「カナダです」

(ベルっ❗️)

光は、大気圏ギリギリまで上昇し、再び地上を目指して降下した。



~カナダ・EARTH本部~

ラブの通信が入る。

「ベル❗️」

「分かってるよ、ラブ・・・完全にやられたな。後のことは、任せたよ。必ず、この星を守ってくれ。君と出会えて、本当に良かった。グッバイ、ラブ・・・」

通信が途絶えた。

「ベル❗️アイ、被害は?」

「EARTH本部を中心とした、半径50キロにあるもの全てが消失しました」

「なんてことを⁉️」

「ラブ、ビームの正体は、トリノ砲だな。照射されたものを原子から破壊し、消滅させる兵器だ。ありゃあ、大銀河帝国が最終戦争の際に開発していたものだ」

「T2、じゃああれは・・・」

「お前のご先祖様が作ったものだ」
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