真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
「ラブ様、艦隊が総攻撃を開始します」

言葉を失っていたラブに、アイが告げる。

「あれが・・・帝国の兵器だなんて・・・。アイ、ムダよ、この星の兵器では、あのシールドは破れない」

無数のミサイル、魚雷がヴァロンへ撃ち込まれた。

しかし、全てシールドに遮られ、僅かなダメージをも与えられない。

大統領から通信が入る。

「ラブ、バーンだ。核を使ってもだめか?」

「バーン、あのシールドは、攻撃のパワーを感知して変化するの。パワーが強ければ強いほど防御力もアップするのよ。たとえ核でも無力よ!」

「我々では、君たちの力には勝てないのか?」

「・・・っ・・・」

黙り込むラブ。

「ラブ、俺もアレを見たのは初めてだが、トリノ砲は、やたらと撃てるもんじゃねぇ。エネルギーを充填するのに、1時間はかかるはずだ、それまでに何とかしないと❗️」



(ラブ、ヘブンからです)

(何っ⁉️つないで❗️)


「ラブ、お前の守ろうとしたものが、お前の帝国の力で滅んで行くのを見るのは、どんな気分だね?」

「ラルフ❗️」

「お前には大変《《世話》》になったよ。娘のことも礼を言わないとな」

「ラルフ・・・お前がHEAVENのリーダーか⁉️ジルターンで、なぜ私を助けた?」

「ああ、あれか。EARTHを潰すためには、あそこで死なれちゃ困るんだよ。生かしておけば、いつかこうやって利用できると思ってね」

「クっ・・・」

「無駄な抵抗はやめて、みんな神に最後のお祈りでもするんだな。お前たちの力は、この要塞ヴァロンの前では無力だ」

沈黙のラブ。

と、その時。

「それはどうかな」

アボット隊長が割り込んだ。

「わしの可愛い娘を苦しめるやつは、許さん❗️」

「おじいちゃん⁉️」

空母ライオネルが、ゆっくりとヴァロンに近づいていた。
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