真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
~ナスカ~

その頃、メイの救出にティークが到着した。
スパイアイ(透視能力)で地下の様子を探る。

「アイ、深部までは見えないが、やられているのは地表の部分だけの様だ、今から救出を開始する」

「ティーク、待って❗️」

戦闘中のラブからの声が、ティークを止める。

「そこを開けちゃダメ❗️」

「おい、どうゆうことだ?助けろと言ったのはお前だぜ❓」

「中に・・・レムがいる」

「レム・・・って、シリウス銀河を絶滅させたあの悪魔か⁉️」

アイがジーグのメッセージを説明した。

「では、メイは見殺しってことか⁉️」

「それは・・・」


ラブにスキが生まれた。

「ラブ⁉️」

「バシュ❗️」

対戦車用の特殊貫通弾がラブの戦闘スーツを貫く。

「ッツ❗️」

「バシュ、バシュ❗️」

よろめいたところへ次々と撃ち出される。

何とか急所はかわしたものの、肩、腕、太ももから血しぶきが飛ぶ。

「バッキャロー❗️」

T2がラブの体を抱えて、窪みへと転がる。


「ラブ!どうした⁉️」

「ティーク、こっちは今それどころじゃねぇんだ❗️」

「ドガガガガガッ💥💥」

容赦なく砲撃が続く。

「T2ごめん。ティーク、とにかくそこを開けちゃだめ、開けたら最後、世界は・・・終わる」

「何も・・・できないのか?」

「・・・」
苦悩するラブ。

(…ラブ様⁉️)

アイが、ラブの思考を感じ取る。

(でも、アイ・・・世界を救うには、それしか・・・)

躊躇《ちゅうちょ》している暇は無い。

「ティーク!軍を使って、半径50キロ以内の、全員を急いで避難させて❗️」

「ラ・・・ラブ❗️おめぇ、まさか⁉️」

ラブの険しい表情を見たT2は、それ以上何も言えなかった。

「T2、行くよ❗️」

「りょう・かい❗️だが、さすがにそれじゃあ無理だ。あの特殊部隊を片付けるから、ちょっと待ってろ❗️」

「T2⁉️」

ラブの静止を聞かずに、T2は銃弾の中へ飛び出した。
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