真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
~ナスカ・ペレ遺跡~


最深部の部屋の入り口に、メイと三人がいた。

「どんな感じ?」

中を覗き込んだ一人に、メイが小声で問う。

「部屋の中にはいません。恐らくあの穴へ戻ったんじゃないかな?」

「じゃあ、今がチャンスね。中根さん。私と来て。二人はここにいて」

ゆっくりと中へ入っていく。

テーブルに置かれたバッグに手をかけた時。

「ズシャ!」

「う・・・うわぁっ⁉️」

中根の目の前に、ほとんど骨だけになった死体が落ちてきた。

「メイさん、上っ!逃げて❗️」

入り口の二人が叫んだ時には、すでに天井から『暗闇』が伸び、中根を包み込んでいた。

「ぐぁあぁーッ❗️」

「何これ⁉️中根さんっ❗️」

メイは、どうすることもできなかった。

「メイさん早く❗️」

その声に反応して、駆け出したメイの足を、『暗闇』が掴んだ。

「キャッ⁉️」

倒れるメイ。
メイの足首の表面が、見る見る溶けて行く。

「痛いッ❗️離せコノヤロー❗️」

入り口の一人がメイを引っ張り、もう一人が、足に伸びた『暗闇』を踏みつけた。

次の刹那、彼は頭上から襲われ、天井へと引っ張り上げられる。

「ヒッ!ひゃぁー⁉️」

その弾みで、メイの足が自由になった。

「そんな・・・」

「メイさん、早く逃げよう❗️」

メイの足首の皮膚は、完全になくなっていた。

「助けないと❗️」

「ムリだよ!もう助けられない。メイさん肩に❗️」

彼の肩につかまり、二人は必死で逃げ出す。
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