真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
~翌日~
葬儀は賑やかに行われた。
そこには、名前も知らない上層階級の人達や、海外からの届け物もあった。
別れ際にラブは、サバからプレゼントを渡された。
ララが、一年間貯めたお金で買った、石のペンダント。
『その石は、こっちじゃ「恋人の石」って呼ばれてて、愛する人にめぐり会えます様にってものだよ。ララのやつ一人前にラブのことを心配してたんだな。』
『みたいね。』
石を見つめるラブ。
(ありがとう。愛する人かぁ・・・)
自分の生い立ちや、背負っているもの、命を懸けて世界を守る仲間たち。
そんなものへの想いが、無限に浮かんでくる。
『いやいや!』
振り払う様に、頭を振る。
『あ、そうだ!サバ、学校の先生に、「海」をちゃんと教える様に言っといて。』
『はぁ…?』
『んじゃ、元気でね~。』
サバの開いた口が塞がるのを待たず、ラブは背を向け、手を振った。