真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
【10】繋がる謎
間もなく、ヘリが二人を引き上げた。
「ロビン、ありがとう。また助けられちゃったわね。私、もう・・・」
「まさか、もうだめだ、なんて思ったんじゃないでしょうね?」
ロビンが震えながら笑った。
「絶対に諦めないラブ様だから、そんな弱音を吐く分けはないか。ハハ。失礼しました」
ラブは、この頼もしい友人の唇にキスをした。
「あたり前よ!バカね」
けして凍らない、温かい涙が頬を伝った。
一方、ロビンも男。
ラブのキスに、かなり時めいたのは間違いない。
ただ・・・凍えた唇は、残念ながら、何も感じはしなかった。
空母へ戻ったラブとロビンに、医療チームが走り寄る。
「私は大丈夫だから、ロビンを診てあげて」
ラブは、もちろん不死身ではないが、常人の数十倍の回復能力を持っていた。
既にダメージは、ほぼ解消していたのでる。
「何人・・・何人助けられなかったの?」
沈んだ声で、ラブはきいた。
「ラブさん、それをお聞きになるなら、何人助けられたか?でございます」
目の前に、ヴェロニカが立っていた。
「研究所にいらしたのは、76名。そのうち、63名が助かりましたわ。奇跡です。全てあなたのおかげ。何と感謝すればいいか・・・」
「いえ、私の無茶に付き合ってくれた、みんなのおかげよ。それと、諦めなかったあなたたちも」
二人は、固く握手をした。
これが、運命の出逢いになるのであった。
と、その時、一息つく間も与えず、ラブの意識にアイの声が入った。
(ラブ、先ほどハワイ沖の海中施設で、爆発事故が発生しました。ティークが向かっています。)
そのニュースは、直ぐに船内にも流れた。
ハワイ島の南約120キロに、アメリカの次世代エネルギー開発施設があった。
ロシアの施設と同じ目的のものである。
ラブの頭の中で、パズルが一つハマった。
(アイ、ロシアの施設に最近出入りした人のリスト見せて。)
重要施設であるため、出入りする人物は、全て指紋と顔写真で管理されている。
暫くして、メイからのデータがラブに届いた。
ラブは一人の人物を見つけた。
それは、ティークからもらったリストにあった人物。
つまり、アラスカで行方不明になっている15人の内の一人であった。
(アイ、居たわ。アメリカの施設も同じように調べてみて。)
「ロビン、ありがとう。また助けられちゃったわね。私、もう・・・」
「まさか、もうだめだ、なんて思ったんじゃないでしょうね?」
ロビンが震えながら笑った。
「絶対に諦めないラブ様だから、そんな弱音を吐く分けはないか。ハハ。失礼しました」
ラブは、この頼もしい友人の唇にキスをした。
「あたり前よ!バカね」
けして凍らない、温かい涙が頬を伝った。
一方、ロビンも男。
ラブのキスに、かなり時めいたのは間違いない。
ただ・・・凍えた唇は、残念ながら、何も感じはしなかった。
空母へ戻ったラブとロビンに、医療チームが走り寄る。
「私は大丈夫だから、ロビンを診てあげて」
ラブは、もちろん不死身ではないが、常人の数十倍の回復能力を持っていた。
既にダメージは、ほぼ解消していたのでる。
「何人・・・何人助けられなかったの?」
沈んだ声で、ラブはきいた。
「ラブさん、それをお聞きになるなら、何人助けられたか?でございます」
目の前に、ヴェロニカが立っていた。
「研究所にいらしたのは、76名。そのうち、63名が助かりましたわ。奇跡です。全てあなたのおかげ。何と感謝すればいいか・・・」
「いえ、私の無茶に付き合ってくれた、みんなのおかげよ。それと、諦めなかったあなたたちも」
二人は、固く握手をした。
これが、運命の出逢いになるのであった。
と、その時、一息つく間も与えず、ラブの意識にアイの声が入った。
(ラブ、先ほどハワイ沖の海中施設で、爆発事故が発生しました。ティークが向かっています。)
そのニュースは、直ぐに船内にも流れた。
ハワイ島の南約120キロに、アメリカの次世代エネルギー開発施設があった。
ロシアの施設と同じ目的のものである。
ラブの頭の中で、パズルが一つハマった。
(アイ、ロシアの施設に最近出入りした人のリスト見せて。)
重要施設であるため、出入りする人物は、全て指紋と顔写真で管理されている。
暫くして、メイからのデータがラブに届いた。
ラブは一人の人物を見つけた。
それは、ティークからもらったリストにあった人物。
つまり、アラスカで行方不明になっている15人の内の一人であった。
(アイ、居たわ。アメリカの施設も同じように調べてみて。)