真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
(私は遥か彼方から来たもの。このままでは、お前達の行いにより、この星は滅ぶ。それを阻止するために地球《ここ》へ来た。邪魔をするな)

「バンッ!」「バキッ❗️」

「グッ❗️」

球体に触れていたラブの右手が弾かれ…折れた。
それでも、今度は左手で触れた。

(やめろ!今、施設を破壊すれば、地下エネルギーのバランスが崩れ、地球規模の大爆発が起こる!)

小さな人間のこの生命力に、「それ」は驚いていた。

(分かっている。地球上の生命は、多大な損害を受けるであろう。だが、この星の命は守られる。私の使命は、この星を守ることだ!!どけ!)

「バッーン❗️」

強烈な衝撃がラブを襲い、その体は、10メートル程吹き飛ばされ、壁に叩き付けられた。


世界各地の施設では、バランスを失ったエネルギーが暴れ始め、無駄な避難が開始されていた。


常人ならば、とっくに終わっているはずであった。

だが、ラブはゆっくりと、立ち上がった。
生命体のエネルギーが揺らいだ。

(この星に、なぜ、こんな生命が存在しているのだ?お前は、何者だ。なぜまだ生きていられる。)

(…私には…守らなきゃならないものがある!愛する人がいる。愛してくれる人がいる❗️お前が、誰から、どんな理由で使命を受けているとしても、これ以上は、絶対させない❗️)


ラブの両手首と額に光が生まれた。
額の光は、「紋章」であった。

「ゥアァァーッ❗️❗️」

(待て❗️)

球体が制止する声と同時に、凄まじいエネルギー波が、球体を襲った。

部屋中の機器が跡形もなく、吹き飛ぶ。

そして、球体が破壊されて行く。
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