真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
【14】小さな命
~高知龍馬空港~
「良介さん、色々ありがとうございました」
空港まで車で送ってくれた彼に別れを告げ、メイは搭乗ゲートへ向かう。
その向こう側、VIP専用通路から、者者《ものもの》しい警護をつけた鷲崎首相が現れ、ちょうど、メイを妨げる形となった。
「ちょ、ちょっと!何よ、ゾロゾロと横入りするんじゃないわよ!待ちなさいよ」
「権力」というものが生理的に気に入らないメイである。
とりあえず、一番近い男の襟元を掴んだ。
が、次の瞬間、3倍の数の男に取り押さえられてしまった。
目の前に銃が突きつけられる。
「えっ!えぇぇぇ~❗️嘘でしょ?ちょっとタンマ~💦」
その声に、鷲崎が気付いた。
「メイか? メイじゃないか!おい、彼女を放さんか!」
「おっちゃん・・・」
ラブと親しい鷲崎は、時々ラブのもとを訪ねていた。
首相になる前のある朝のこと。
鷲崎の秘書が、メイの前に立った。
「鷲崎がトーイ様にお会いしたいと・・・」
寝癖がうまく修正できず、イラついていたメイは、この時点で既にキレた。
(会いたいなら、自分の口で言いやがれっつぅの!)
秘書の後ろに立つ鷲崎をチラっと見て、
「「トーイ様」は、今日も朝からすっごく忙しいと思います。番号札をお持ちしましょうか?」
秘書が予想外の顔をしてたじろぐ。
その後ろから、
「メイさんだね?」
笑いをこらえながら、鷲崎が近づく。
「子供じゃあるまいし、自分の口で喋れ!ってところかな?ハハ。ラブから君のことは良く聞いてるよ」
鷲崎の優しい笑顔は、メイの機嫌を一発で治めた。
「失礼した。実は、今日はラブに重要なお願いがあって来たんだよ。事前に連絡はしてある。受付で16スタジオにいると聞いたのだが・・・通してくれないかね?」
もう断る理由はなかった。
「ちょ、ちょっとお待ちを」
何も動じてない振りをして、メイは16スタジオへ入る。
ラブは着替えの真っ最中であった。
またセットで寝てしまったのである。
「ラブ、変なおっちゃんが会いたいって、表にいるよ」
「ああ、鷲崎さんね77
「そうそう、確かそんな感じ。・・・どっかで聞いた様な・・・?」
「記憶力いいメイが何?しっかりしてよ。もうすぐ首相になる「おっちゃん」よ!」
(オーマイガー💦)
・・・それ依頼、鷲崎は「おっちゃん」であった。
「良介さん、色々ありがとうございました」
空港まで車で送ってくれた彼に別れを告げ、メイは搭乗ゲートへ向かう。
その向こう側、VIP専用通路から、者者《ものもの》しい警護をつけた鷲崎首相が現れ、ちょうど、メイを妨げる形となった。
「ちょ、ちょっと!何よ、ゾロゾロと横入りするんじゃないわよ!待ちなさいよ」
「権力」というものが生理的に気に入らないメイである。
とりあえず、一番近い男の襟元を掴んだ。
が、次の瞬間、3倍の数の男に取り押さえられてしまった。
目の前に銃が突きつけられる。
「えっ!えぇぇぇ~❗️嘘でしょ?ちょっとタンマ~💦」
その声に、鷲崎が気付いた。
「メイか? メイじゃないか!おい、彼女を放さんか!」
「おっちゃん・・・」
ラブと親しい鷲崎は、時々ラブのもとを訪ねていた。
首相になる前のある朝のこと。
鷲崎の秘書が、メイの前に立った。
「鷲崎がトーイ様にお会いしたいと・・・」
寝癖がうまく修正できず、イラついていたメイは、この時点で既にキレた。
(会いたいなら、自分の口で言いやがれっつぅの!)
秘書の後ろに立つ鷲崎をチラっと見て、
「「トーイ様」は、今日も朝からすっごく忙しいと思います。番号札をお持ちしましょうか?」
秘書が予想外の顔をしてたじろぐ。
その後ろから、
「メイさんだね?」
笑いをこらえながら、鷲崎が近づく。
「子供じゃあるまいし、自分の口で喋れ!ってところかな?ハハ。ラブから君のことは良く聞いてるよ」
鷲崎の優しい笑顔は、メイの機嫌を一発で治めた。
「失礼した。実は、今日はラブに重要なお願いがあって来たんだよ。事前に連絡はしてある。受付で16スタジオにいると聞いたのだが・・・通してくれないかね?」
もう断る理由はなかった。
「ちょ、ちょっとお待ちを」
何も動じてない振りをして、メイは16スタジオへ入る。
ラブは着替えの真っ最中であった。
またセットで寝てしまったのである。
「ラブ、変なおっちゃんが会いたいって、表にいるよ」
「ああ、鷲崎さんね77
「そうそう、確かそんな感じ。・・・どっかで聞いた様な・・・?」
「記憶力いいメイが何?しっかりしてよ。もうすぐ首相になる「おっちゃん」よ!」
(オーマイガー💦)
・・・それ依頼、鷲崎は「おっちゃん」であった。