真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
EARTHのエージェントを率い、敵の基地へ乗り込んだラブ達を待ち受けていたのは、HEAVENが開発した探知不能の「気体爆弾」であった。
激しい爆発の中、エージェント達は、盾となって、ラブを守った。
そうして、ラブは、多くのエージェントを失ったのである。
怪我を負い、気を失ったラブを秘密裏に助けてくれたのが、たまたま実家のあるその町に来ていた、ロシア官房長官ラルフ・ヴェノコフ(ヴェロニカの父)であった。
ほとんど意識のない状態であったが、その手を掴んだラルフのことは覚えていた。
「アジトは爆発したはずじゃ・・・」
「どうやら、あれは実験施設だったようだ」
「ベル、そいつの動きを見張ってて。今度こそアジトをつきとめるのよ。くれぐれも慎重に。もう一人も死なせない・・・」
「あれは君のせいじゃないんだ。もう気にするな。とりあえず、エージェントを送り、アジトの捜索にあたるよ」
「ありがとう、ベル」
電話を切るとアイの声が入る。
(ラブ様、飛行機は今着陸したところです。私はここで待っていますので)
「アイ、今のことをティークに連絡して。あっちが終わったら、すぐにロシアへ行かせて」
そう言って、車を降りる。
車は、緊急車両専用通路から、滑走路へと入っていた。
空港のロビーには、既に報道陣が詰め掛け、大騒ぎになっている。