真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
玄関前の護衛も一瞬で気絶させ、中へ入る。

3人の護衛が銃を向け、撃った。

「ちっ!」

「キュン、キュン!」

ティークの刀が、弾丸を・・・切った。

次の瞬間、彼はその3人を躊躇せずに切り捨てた。

その勢いで、補佐官のいる2階の部屋へと駆け上がる。

階段の上から一人が銃を向け、至近距離に近づいたティークへ放つ。

その弾丸は、銃口から5センチほど放れた位置で、彼の刀に捕らえられた。

ティークは、弾丸を銃もろとも、真っ二つに切った。

彼がすり抜けた後ろで、男の体が二つに分かれて崩れていった。

スパイアイが、左前方の部屋の中で、ドアを挟んで待ち受ける二人を捕らえていた。

「シャーッ!」

駆け抜けながら、渾身の力を込め、壁ごと、ドアごと、二人の胴体を真横に切断する。

「ダダダダダダ!!」

中からマシンガンが、ドアに向けて打ち出される。

切断されたドアが、はじけ飛んで行く。

その中を一筋の光が走った。

ティークの投げた刀が、補佐官の前で銃を放つ男の額に突き刺さる。

銃を構える補佐官の前に、ゆっくりティークが現れた。

「無駄な抵抗はやめろ。ヘブンについて、知っていることを話してもらおうか」

その時、家の裏手にいた護衛が現れ、ティークの背中に銃を構えた。

「ダ、ダ、ダンッ!!」

裏から突入してきたエージェントの銃が、護衛を撃った。

「バカやろう!軍人は殺すなと言っただろうが!」

軍の護衛は、国や家族の為に志願した兵隊であり、付く主を選べなかっただけで、悪意はない。それがラブの指示であり、ティークが葬った建物の中の7人は、軍人ではなく、ヘブンの組織であった。

ティークは、補佐官から一瞬目を離した。

「ダン❗️」

「しまった!」

自ら頭を打ち抜いた補佐官の体が、高価な絨毯に、転がっていた。
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