真・T☆LOVE 〜滅亡の時〜
テラでは秘密裏に現場検証が行われている。

「ラブ様、ほとんどのお客様は気付いてない様ですので、適当にごまかしておきます」

「アイ、任せたわ」




「笑いごとじゃないんだからね!死ぬとこだったんだから!」

「そうよ!身なりなんて考えてられっかよ!全く、誰が私のねぐらに爆弾💣なんか💢」

シーラとメイが、笑いをこらえる検察官に、真っ赤な顔でわめいている。

爆発の少し前、トイレに入った彼女の小さなお尻は、爆発のショックで便座の奥深くハマり込んだ。

ラブ達が到着した時、トップレスのメイが、便座に足をかけ、シーラの手を懸命に引っ張っていた。

レスキューによる大掛かりな救出が行われた後、シーラのお尻には、くっきりと丸い跡がついていたのである。


「バーン、ごめんなさい。まさかこんなことに・・・」

「気にするな・・・と言いたいところだが、事態は深刻だ。ここが安全でないとなると・・・」

「爆弾は絶対に持ち込めないはず・・・」

「中で爆弾を作ったとしたら?」

「テラの中は、隅々までアイが監視してるわ。まして、メイと私しか行かない部屋に侵入することなんて不可能よ」

「ラブ、これを見てくれ」

T2がモバイルで画像とデータを見せる。

「強化壁にヒビが入っているところを見ると、爆弾だったとしたら、かなり強力なものだ、発見できないわけないぜ」

「T2、あらゆる監視データから、爆発源と不審な人物を分析して❗️」

「すでにアイと分析を始めているが、変なノイズが入っててな、時間がかかりそうだ。何かわかったら、知らせるよ」


(ラブ、大統領に緊急電話が入っています)

「バーン、電話よ。これ使って」

「ん?・・・私だ。どうした?なぜ、私に直接かけてこないんだ?」

「大統領、我が国の機密システムが、制御不能になりました。現在調査中ですが、全ての機密情報が危ない状況です。最悪の場合、手動で各所にあるミサイル基地の閉鎖、あるいは爆破を・・・。とにかく緊急事態です。至急、本国へお戻りください」

「ラブ・・・」

「ごめんバーン。アイの回線で全て聞いたわ。手口から言って、HEAVENとは関係ないと思うわ。シーラは任せて、帰ってあげて」

「わ、分かった。すまないが、娘を頼む」

バーンは、護衛とともに、帰国の途についた。
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