こんな溺愛,ありですか?

山宮くんとフキゲン

「おーい! 静香いるか?」



うげ。また?



「はーい。いますよ先生」

「ちょっと手伝え」



言うと思った。

雑用は私に回ってくる。

たまには他の人にも頼んでよ…

放課後になって,私は担任に呼ばれた。

いつもこの人のせいで帰るのが遅れてしまう。



「しーちゃん雑用?! ガーン,一緒に帰ろうと思ったのに…ごめんね,用事あって手伝えないの」

「手伝いだなんて! いいよいつもの事だし」



本当に恨むよ。

私も一緒に帰りたかったのに。

私がスタスタと先生の元に行って睨み付けると,



「お? なんだ?」




なんて彼は言って,本当に呪おうかと思った。



「ほら,これ」



ドサッと置かれたノートの山。



「……」



これくらい自分で運んでよ…

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