こんな溺愛,ありですか?
「先生,そろそろ来るんじゃない?」



え? 時間はまだ……

私が間違っていると山宮くんの方を向くと,なっちゃんが声をあげた。



「あっ今そういう感じなの!? 邪魔しちゃった? っていうかしーちゃんすご! もう2人まとめて最高の推しだよ~!」



きゃーとかひゃーとかわーとか言いながら,何か察したらしいなっちゃんはくるくると回る。



「推し? 私が? それに……山宮くんの事は好きなんじゃないの?」

「えっ違うよ!」



なっちゃんは胸の辺りで両手をふる。



「眼福だし,好きだけど,恋愛じゃないよ!? ずっと幸せでいて欲しいとか,そういう好き」



そして何故か安心してねと言われた。

なっちゃんはそのまま自分の席に戻ってしまって,私は少し残念な気持ちになる。

もうちょっと話したかったなぁ。

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