イケメン総長は、姫を一途に護りたい
「でも…二階堂さん。やっぱりこんな体で、勝負するなんて無茶です…!」

「そうでもないよ。咲姫が看病してくれたおかげで、格段に回復が早かった。今までの僕なら、まだ寝込んでいる頃だろう」



二階堂さんが倒れてから、わたしはお世話をしに、頻繁に二階堂さんの部屋へ出入りしていた。

パンフレットの撮影もあったし、早くよくなってもらいたくて。


もちろん、二階堂さんの希望のため、お世話をしていることは、亜麗朱のメンバーや千隼くんには内緒で。


食堂で、特別に消化のいいものを作ってもらって、部屋に届けたり。

他には、動けない二階堂さんの代わりに、必要なものを買ってきたり。


その間、二階堂さんはずっと横になったままで過ごせたから、いつもより早く回復することができたと。

体も軽くなったから、問題ない。
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