イケメン総長は、姫を一途に護りたい
「あなたに、お客がきてるわよ」

「…わたしに?」



校長先生の連れられるまま、校長室へと向かう。


そこで、わたしを待っていたのは――。

…なんと、お父さんだった!


「お父さん…!?」

「咲姫、久しぶりだな!」


話を聞くと、お盆休みを返上して仕事をしていたらしく、代わりに2週間の休みをもらったんだそう。

だから、こっちに戻ってきた。


それで、2週間だけわたしを連れて帰りたいんだそう。



「明日から新学期だから、本当は寮にいたほうが楽かもしれないが、お父さん…1人だと寂しいんだよぉ…」

「…わかったから!だから、泣かないでっ」


久々に会ったけど、お父さんは相変わらずだった。


娘に甘々な元慧流座総長のお父さんを見て、校長先生はやらやれというふうに笑っている。
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