イケメン総長は、姫を一途に護りたい
恥ずかしいから、泣かないでほしい。



寮を出て、明日から2週間だけ実家で過ごすという話は急だったけど…。


…ちょうどよかったのかもしれない。


たった2週間だけだけど、千隼くんと部屋で顔を合わせることがないのなら、それで。



そのあと、光さんには急遽実家に帰ることはメッセージで伝えておいた。


わたしが寮にいないと知ったら、きっと亜麗朱のメンバー総出で、わたしのことを探すに違いないから。



久々の我が家。

寮生活を始めてからは毎日が楽しくて、結局一度も家に帰っていなかった。


だから、なんだか部屋の中がほこりっぽい。


夏休み最終日だったけど、家の大掃除をして。

そのあと、お父さんといっしょにお母さんのお見舞いにも行った。



そして、次の日。


寮と違って、家から学校までは距離がある。
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