イケメン総長は、姫を一途に護りたい
柔らかいキスに、頭の中がクラクラする。

熱のせいなんかじゃない。


心地よくて、とろけてしまいそうになるんだ。



「誕生日プレゼント、いただきっ」


唇が離れると、そこにはニヤリと口角を上げた千隼くんの顔。


「い…今のが、プレゼント…?」

「ああ。だって、咲姫のファーストキスをもらえたんだから、これ以上のプレゼントはねぇよ」


…あんなので、いいのかなっ。

キスしてもらえて、むしろわたしがプレゼントをもらったようなものなのに。


「実感ない?それなら、もう1回してみる?俺が満足するまでさせて」

「ダ…ダメだよ!そんなことしたら、千隼くんにまで風邪が移っちゃう…!」


身をよじって抵抗するも、今のわたしにはそれほどの力もなく…。

簡単に、ベッドに押し倒されてしまった。
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