総長、私のリボンほどいて。🎀
*
「…星野、シャンプー変えた?」
昼休み。屋上で月沢くんが隣に座る私のウィッグに触れながら尋ねて来た。
月沢くんは扉の横で右膝を立てたまま座っている。
直接髪に触れられた訳じゃないのに、心臓がドキドキで壊れそう。
「え、な、なんで…」
「昨日と香りが違う」
「あ、うん…」
私は複雑な顔をする。
「…なんかあった?」
「氷雅お兄ちゃんにも同じ事聞かれた」
「シャンプー変えたの失敗だった」
「バレるの時間の問題かも……」
「…氷雅お兄ちゃんってどんな顔してんの?」
「え、あ…写メあったかな」
「氷雅お兄ちゃん、写メ撮るの嫌いみたいで」
「あんまり撮りたがらなくて…」
「ちょっと待ってね」
私はスカートのポケットからスマホを取り出して写真のアプリをタップする。
「あ、あった」
月沢くんが隣から私のスマホを見る。
「…星野、シャンプー変えた?」
昼休み。屋上で月沢くんが隣に座る私のウィッグに触れながら尋ねて来た。
月沢くんは扉の横で右膝を立てたまま座っている。
直接髪に触れられた訳じゃないのに、心臓がドキドキで壊れそう。
「え、な、なんで…」
「昨日と香りが違う」
「あ、うん…」
私は複雑な顔をする。
「…なんかあった?」
「氷雅お兄ちゃんにも同じ事聞かれた」
「シャンプー変えたの失敗だった」
「バレるの時間の問題かも……」
「…氷雅お兄ちゃんってどんな顔してんの?」
「え、あ…写メあったかな」
「氷雅お兄ちゃん、写メ撮るの嫌いみたいで」
「あんまり撮りたがらなくて…」
「ちょっと待ってね」
私はスカートのポケットからスマホを取り出して写真のアプリをタップする。
「あ、あった」
月沢くんが隣から私のスマホを見る。