総長、私のリボンほどいて。🎀

 飾紐(りぼん)高校の制服を着た金髪のままの笑った私と
 書庫蘭(しょこら)高校の制服を着た金髪で無愛想な氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが私の部屋で並んで写っている。

「…………」

月沢(つきさわ)くん?」

「…イケメンだな」

「うん」
氷雅(ひょうが)お兄ちゃん、いつもぶっきら棒だけど、けっこう女の子に話しかけられたりするよ」

「…氷雅(ひょうが)お兄ちゃんの前ではいつも金髪なのか?」

「あ、うん」

「…そう」
「…写メ、俺以外に見せんなよ」
「…絶対秘密だから」

「秘密…」

 月沢(つきさわ)くんは人差し指を唇に当てる。
「そう、秘密」

「わ、分かった…」
 私は短く答えるとスマホをスカートのポケットに入れた。

「…じゃあ、星野(ほしの)

 月沢(つきさわ)くんはかっこいい表情で私を見つめる。
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