総長、私のリボンほどいて。🎀

 月沢(つきさわ)くんは私の唇を奪う。

 唇を離すと月沢(つきさわ)くんが私の顎を右手で掴む。
 私が少し口を開けると左手で髪を掻き分けられ……。

 甘い舌が入ってきた。

 あ、柔らかく絡んで……。

 どうしよう、もう声が出そう。
 だけど恥ずかしくて、あんなの聞かれたくない。

 月沢(つきさわ)くんは顎から右手を離すと、

 両手で私の腰に甘く触れた。

 やばい、少しだけ声が……。

 え、強く絡んで……。

「んぁっ……」

 夕日に見せつけるかのように真っ白な月が輝きを増す。

 その瞬間、更に、
 深く、強く絡んだ。

「やぁっ……」

 私の心に絡まったリボンが極上に甘く、弾けた。
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