総長、私のリボンほどいて。🎀

 体の力が抜けて……。

 月沢(つきさわ)くんは立った両膝の間に私を入れたまま優しく抱き締め、
 頭を撫でる。

 首から汗が垂れた。
 そこに月沢(つきさわ)くんの唇が甘く触れる。
 私の体がびくつく。

月沢(つきさわ)く…」

 月沢(つきさわ)くんは唇を離すと、
 私の肩に顔を埋めてきた。

「…なんなの、お前」
「…ほどいてもほどいてもマジで足んねぇ」

「え……」

「…そんな顔、俺以外の奴に絶対見せんなよ」

 そんな顔とは一体どんな……?

「…あー、可愛すぎてもう止まんねぇわ」
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