総長、私のリボンほどいて。🎀
そして数分後。
「月沢くん、はい」
コンビニから出て来た私はサワー味のアイスキャンディーの袋を手渡す。
「…お前の分は?」
「私は大丈夫」
「月沢くんと初めて外に出掛けられて」
「望先輩に会えて嬉しかったから」
私が優しく微笑むと月沢くんはアイスキャンディーの袋を破る。
アイスキャンディーを取り出してガリッとかじり、なぜか私の顎を持つ。
びっくりして口を少し開けると月沢くんはそのまま唇を塞いだ。
アイスキャンディーが口の中でふわりと溶けて、
甘酸っぱい感覚に襲われる。
私の心に絡まったリボンが甘く弾けて、止まらない。