総長、私のリボンほどいて。🎀
*
夜。私は帰りの電車のソファーに座りながらスマホを見ていた。
まだ胸、ドキドキしてる。
いつもより帰るの遅くなっちゃった…。
氷雅お兄ちゃんになんて言おう…。
ガコンッ。
車内が大きく揺れる。
バランスを崩し、隣の男の子の肩にぶつかった。
男の子は背が高く、クリーム色の髪をし、甘い顔をしている。
「あ、すみませ…」
「ううん」
「きみ、もしかして飾紐高校?」
「え、なんで…」
「セーラーにピンクのリボンの高校ってなかなかないし、そうかなって」
「はい。飾紐高校です」
「あなたは書庫蘭高校?」
「え、なんで分かったの?」
「お兄ちゃんが通ってて…」
私はハッとする。
月沢くんに氷雅お兄ちゃんの写メ見せたらだめって、絶対秘密だって言われてたのに。
氷雅お兄ちゃんのこと話したらマズいんじゃ…。
夜。私は帰りの電車のソファーに座りながらスマホを見ていた。
まだ胸、ドキドキしてる。
いつもより帰るの遅くなっちゃった…。
氷雅お兄ちゃんになんて言おう…。
ガコンッ。
車内が大きく揺れる。
バランスを崩し、隣の男の子の肩にぶつかった。
男の子は背が高く、クリーム色の髪をし、甘い顔をしている。
「あ、すみませ…」
「ううん」
「きみ、もしかして飾紐高校?」
「え、なんで…」
「セーラーにピンクのリボンの高校ってなかなかないし、そうかなって」
「はい。飾紐高校です」
「あなたは書庫蘭高校?」
「え、なんで分かったの?」
「お兄ちゃんが通ってて…」
私はハッとする。
月沢くんに氷雅お兄ちゃんの写メ見せたらだめって、絶対秘密だって言われてたのに。
氷雅お兄ちゃんのこと話したらマズいんじゃ…。