総長、私のリボンほどいて。🎀
「へぇ。偶然だね」
「俺、天川鏡、書庫蘭高校3年。きみは?」
「私は星野ありす、飾紐高校2年です」
「ありす?」
天川くんが驚く。
「え?」
「いや、めちゃ可愛い名前だね」
「しかも年下かぁ。本命にしたいくらい」
私は動揺する。
「え…」
「あー、でも俺本命作らないタイプだから大丈夫」
それって逆に大丈夫じゃないんじゃ…。
「飾紐高ってことはさ、月沢怜王っている?」
「あ、はい。でもなんで知って…」
「白い鳥にいっぱい呟かれてるからね」
「白い鳥ってなんですか?」
天川くんが自分のスマホを見せてきた。