総長、私のリボンほどいて。🎀
月沢くんは私を離す。
「…大丈夫みたいだな」
「…次は鞄見てみるわ」
月沢くんは鞄のファスナーポケットとオープンポケットを調べていく。
右脇ポケットまで何もないことを確認すると、最後に左脇ポケットの中に右手を突っ込む。
「…!」
「月沢くん?」
月沢くんは左脇ポケットから右手を抜く。
「…何もなかったわ」
私はほっとする。
「そっか、良かった…」
「…ここ、暑すぎるな」
月沢くんはそう言って立ち上がると私に手を差し出してきた。
私はぎゅっと手を掴んで立ち上がると一緒に扉の裏のはしごの場所まで移動する。
「…日陰で涼しいわ」
「…悪いけどちょっと寝る」
しゅるっ。
私は月沢くんのネクタイを一瞬でほどいて、
唇を重ねた。
月沢くんは両目を見開く。