総長、私のリボンほどいて。🎀

 私は唇を離すと、
 ぎゅっと制服のシャツを掴んで月沢(つきさわ)くんの胸に顔を埋める。

 自分から初めてしちゃった…。
 恥ずかしすぎて、顔見れない。

「お、おやすみなさい…」

「…は? このまま寝れる訳ねぇだろ」

 だよね……。

「…ほどかなくていいって昨日言ったよな?」

「…ごめんなさい」
「昨日、月沢(つきさわ)くんが泣いてるの見て」
「もっと月沢(つきさわ)くんのこと知りたいって思ってそれで…」

「…あーもう、今日寝不足でやべぇから」
「…どうなっても知らねぇからな」
 月沢(つきさわ)くんは私を離すと、唇を奪う。

「んっ……」

 耳、うなじにもキスをされ、

「ひゃっ」

 右手でセーラー服のリボンに触れようとするも月沢(つきさわ)くんの動きが止まる。

月沢(つきさわ)くん?」

「…期待した? 今日は、ほどかねぇよ」
 月沢(つきさわ)くんはそう耳元で甘く囁く。
< 167 / 480 >

この作品をシェア

pagetop