総長、私のリボンほどいて。🎀
私、なんで受け取ってしまったんだろう。
「…それ美味しいから」
「…刺激的。じゃあな」
男の子は部屋に戻ろうとする。
「あっ、待って」
「名前、聞かせて」
男の子は驚いた顔をした。
「…俺のこと知らねぇの?」
「え?」
「…ほんとに知らないんだな」
「…まぁ、好都合だけど」
好都合?
「あの?」
「…月沢怜王」
「…お前は?」
「私は星野ありす」
「飾紐高校2年生」
「…俺も同じ」
「…またな、星野」
男の子はそう言って部屋に入って行った。