総長、私のリボンほどいて。🎀
*
7月12日の夕方。私は高校帰りに孤独に裏道を歩いていた。
教室に残ってずっと勉強してたけど、
結局、月沢くんには一度も会えなかったな……。
氷雅お兄ちゃんとの約束を完全に破って、
秘密で付き合ってるのも許されないのに、
彼氏が暴走族の総長だって、もしも氷雅お兄ちゃんにバレたら……。
私の顔がサァーッと真っ青になる。
帰りづらいな。
ちょっとだけ寄り道…でもいつもより遅いし氷雅お兄ちゃん心配するかも…。
やっぱり、このまま駅まで歩いて電車に乗って帰ろう。
ブォオン
ブォオン
ブォオオオンッ!
走ってくるバイクの眩しい光が私の全身を照らす。
私はびっくりして足を止めると10台のバイクに囲まれた。
え、何!?
クリーム色の髪に甘い顔。
「ありすちゃん、やっと会えたね」
黒の特攻服を着た天川くんがにこっと笑う。
天川くん!?
天川くんはバイクから軽やかに降りる。
7月12日の夕方。私は高校帰りに孤独に裏道を歩いていた。
教室に残ってずっと勉強してたけど、
結局、月沢くんには一度も会えなかったな……。
氷雅お兄ちゃんとの約束を完全に破って、
秘密で付き合ってるのも許されないのに、
彼氏が暴走族の総長だって、もしも氷雅お兄ちゃんにバレたら……。
私の顔がサァーッと真っ青になる。
帰りづらいな。
ちょっとだけ寄り道…でもいつもより遅いし氷雅お兄ちゃん心配するかも…。
やっぱり、このまま駅まで歩いて電車に乗って帰ろう。
ブォオン
ブォオン
ブォオオオンッ!
走ってくるバイクの眩しい光が私の全身を照らす。
私はびっくりして足を止めると10台のバイクに囲まれた。
え、何!?
クリーム色の髪に甘い顔。
「ありすちゃん、やっと会えたね」
黒の特攻服を着た天川くんがにこっと笑う。
天川くん!?
天川くんはバイクから軽やかに降りる。