総長、私のリボンほどいて。🎀


「んっ…」
 7月2日の朝。私はベットの上で寝ていた。

 ベランダの外で(せみ)がうるさく鳴いていて、
 水色にゴールドの星柄がついたカーテンの隙間から暑い日差しが差し込んで眩しい。

「んんっ…」

 そう(うな)りながらコロンと寝返りを打つ。

 ……あれ?
 なんかふわふわしたものが頬に…。

 私はゆっくりと目を開ける。

「!?」

 氷雅(ひょうが)お兄ちゃんが、なぜか隣で寝ていた。
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