総長、私のリボンほどいて。🎀
「そうだよ。今まで隠しててごめんね」
「俺は暴走族有栖のナンバー2、夜野凜空」
「そして俺が暴走族有栖のナンバー3、三月翔だよ」
2人が暴走族だったのもびっくりしたけど、
夕日ちゃん、ナンバー2の彼女だったんだ……。
「ありす、驚いたわ」
「まさか金髪で氷雅の妹だったなんてね」
夕日ちゃんにそう言われ、
「っ…」
私は言葉に詰まる。
「…これで分かっただろ、事実だって」
月沢くんが切なげな顔で言う。
そんな……。
「月沢、これは一体どういうことだ? あ?」
「…どういうことも何も」
月沢くんは軽やかにバイクから降り、私の腕を引っ張り立たせ、抱き寄せる。