総長、私のリボンほどいて。🎀
「うっ」
銀髪の男の子が腹を押さえて地面に疼くまる。
そしてバイクの後ろに乗った私を抱き上げる。
私は氷雅お兄ちゃんの首に両手を回す。
「氷雅お兄ちゃん」
「もう大丈夫だ。目瞑ってろ」
「うん」
「よくも兄貴を!」
「許さねえええええ!!!!!」
バイクから銀出冷羅と背中に書かれたグレーの特攻服姿の6人が一斉に降り、木刀で氷雅お兄ちゃんに襲い掛かる。
「俺のそばを離れるなよ」
氷雅お兄ちゃんは私を地面に下ろすと、
6人の木刀を寸前のところで交わしながら蹴りと拳で一人ずつ倒していき、6人とも地面に這いつくばった。
「もうお終いか?」
「たしたことねぇな」
木刀を拾い、2人が起き上がる。
「くそがあああああ!!!!!」
襲い掛かってくると氷雅お兄ちゃんは2人を右足で蹴り飛ばし、2人は動かなくなった。