総長、私のリボンほどいて。🎀
*
プシュー。
…あ、日蜜駅で降りないと行けなかったのに、扉閉まっちゃった。
再び電車が動き出し、私は俯く。
もういいや。
帰っても氷雅お兄ちゃんと気まずいだけだし……。
このまま、いなくなろう。
「電車の外見てみて」
他校のポニテの女子高校生が話しかけると、
隣に座るショートの女子高校生が驚く。
「え、バイク!?」
「しかも特攻服着てる!」
「何々? なんかの撮影!?」
「電車と追いかけっこしてる!」
「白髪の男の子、かっこいい!」
ポニテの女子高校生が目を輝かせながら言う。
え、白髪の男の子?
私は俯いた顔を上げて窓から外を見る。
え、月沢くん、なんで…。
やばい、また涙が零れて…。
嬉しいなんて、思っちゃだめだよ。
だめなのに――――。
とにかく、このまま終点まで行こう。
そしたら諦めてくれるよね?
プシュー。
…あ、日蜜駅で降りないと行けなかったのに、扉閉まっちゃった。
再び電車が動き出し、私は俯く。
もういいや。
帰っても氷雅お兄ちゃんと気まずいだけだし……。
このまま、いなくなろう。
「電車の外見てみて」
他校のポニテの女子高校生が話しかけると、
隣に座るショートの女子高校生が驚く。
「え、バイク!?」
「しかも特攻服着てる!」
「何々? なんかの撮影!?」
「電車と追いかけっこしてる!」
「白髪の男の子、かっこいい!」
ポニテの女子高校生が目を輝かせながら言う。
え、白髪の男の子?
私は俯いた顔を上げて窓から外を見る。
え、月沢くん、なんで…。
やばい、また涙が零れて…。
嬉しいなんて、思っちゃだめだよ。
だめなのに――――。
とにかく、このまま終点まで行こう。
そしたら諦めてくれるよね?