総長、私のリボンほどいて。🎀
*
しばらくして、私は終点の真論駅で降りた。
自動販売機近くの椅子に鞄を置いて座る。
途中で月沢くん見えなくなったし、さすがに諦めたよね。
私は鞄からスマホを取り出す。
わ、氷雅お兄ちゃんからの着信履歴とラインでいっぱい…。
『ありす、帰って来い』
スマホの画面に表示された最後のラインを読んで胸がきゅっと痛む。
帰れる訳ないじゃん…。
私はスマホの電源を切って鞄の中に入れチャックを閉めると俯き、ぎゅっと両目を閉じる。
これから一人でどうしよう。
「…星野」
え……?
私は両目を開け、顔を上げて隣を見る。
白の特攻服姿の月沢くんが立っていた。
「月沢くん…なんで…」
「…星野、帰りたくないなら俺も付き合うわ」
「別に付き合ってくれなくていい」
私はそう言うと鞄を右肩にかけ、
椅子から立ち上がり、月沢くんに背を向けて歩き出す。
しばらくして、私は終点の真論駅で降りた。
自動販売機近くの椅子に鞄を置いて座る。
途中で月沢くん見えなくなったし、さすがに諦めたよね。
私は鞄からスマホを取り出す。
わ、氷雅お兄ちゃんからの着信履歴とラインでいっぱい…。
『ありす、帰って来い』
スマホの画面に表示された最後のラインを読んで胸がきゅっと痛む。
帰れる訳ないじゃん…。
私はスマホの電源を切って鞄の中に入れチャックを閉めると俯き、ぎゅっと両目を閉じる。
これから一人でどうしよう。
「…星野」
え……?
私は両目を開け、顔を上げて隣を見る。
白の特攻服姿の月沢くんが立っていた。
「月沢くん…なんで…」
「…星野、帰りたくないなら俺も付き合うわ」
「別に付き合ってくれなくていい」
私はそう言うと鞄を右肩にかけ、
椅子から立ち上がり、月沢くんに背を向けて歩き出す。