総長、私のリボンほどいて。🎀
「……は? なんでありすが…」
いや、こっちの台詞なんだけど…。
「あー、そうか」
氷雅お兄ちゃんは何かを思い出したかのように自分のおでこに右手を当てる。
「昨日、アイスコーヒー置いてお前の部屋出た後」
「そのままバイト行って家に戻って来て自分の部屋だと思って寝たんだが」
「悪りぃな。どうやら部屋間違えたみてぇだ」
氷雅お兄ちゃんが24時間営業のカラオケ店でバイトしてるのは知ってるけど、部屋間違えちゃうくらい疲れてたなんて…。
「そ、そうなんだ…気をつけて…」
…え、氷雅お兄ちゃんに見つめられ…。