総長、私のリボンほどいて。🎀
*
どのくらい走ったのか分からない。
「はぁっ、はぁっ…」
私は息を切らして辺りを見渡す。
ここ、見覚えがある。
あ…氷雅お兄ちゃんとのゲーセンの帰りに通った裏道だ。
コツ、コツ。
え、前から誰かが歩いて来て…。
背の高い黒髪の男の子が見えた。
パーマをかけたショートボブの髪型をし、
その隣には男性がいる。
嘘…黒坂翼輝…!?
隣の人は…監察官?
――――スッ。
通り過ぎる瞬間、黒坂は私の耳元で悪魔のような甘美な声で囁いた。
どのくらい走ったのか分からない。
「はぁっ、はぁっ…」
私は息を切らして辺りを見渡す。
ここ、見覚えがある。
あ…氷雅お兄ちゃんとのゲーセンの帰りに通った裏道だ。
コツ、コツ。
え、前から誰かが歩いて来て…。
背の高い黒髪の男の子が見えた。
パーマをかけたショートボブの髪型をし、
その隣には男性がいる。
嘘…黒坂翼輝…!?
隣の人は…監察官?
――――スッ。
通り過ぎる瞬間、黒坂は私の耳元で悪魔のような甘美な声で囁いた。