総長、私のリボンほどいて。🎀
*
「おい、大丈夫か?」
それから30分後、氷雅お兄ちゃんが揺れ動く電車の出入り扉の横でぶっきら棒な口調で尋ねてきた。
電車内はサラリーマンや学生達で、ぎゅうぎゅう詰め状態。
そんな中私は、薄いブルーの半袖シャツを着た氷雅お兄ちゃんに壁ドンされている。
「私は大丈夫…」
氷雅お兄ちゃんが守ってくれているから。
「氷雅お兄ちゃんこそ、凄い汗…」
「汗くれぇ大したことねぇよ」
嘘。顔色だって悪いのに…。
氷雅お兄ちゃんはいつも私のことばっかり優先する。
高校決める時だって――――。
「おい、大丈夫か?」
それから30分後、氷雅お兄ちゃんが揺れ動く電車の出入り扉の横でぶっきら棒な口調で尋ねてきた。
電車内はサラリーマンや学生達で、ぎゅうぎゅう詰め状態。
そんな中私は、薄いブルーの半袖シャツを着た氷雅お兄ちゃんに壁ドンされている。
「私は大丈夫…」
氷雅お兄ちゃんが守ってくれているから。
「氷雅お兄ちゃんこそ、凄い汗…」
「汗くれぇ大したことねぇよ」
嘘。顔色だって悪いのに…。
氷雅お兄ちゃんはいつも私のことばっかり優先する。
高校決める時だって――――。