総長、私のリボンほどいて。🎀
*
その後、シスターが部屋から出て来てお世話になり、雨が止むと私達はシスターに頭をぺこりと下げ、聖アイス教会を出た。
「氷雅お兄ちゃん、オレンジジュースと西洋のお菓子美味しかったね」
「美味しかった、じゃねぇ」
「シスターがお前の具合心配して持って来てくれたんだろうが」
ひえ、いつものぶっきら棒な氷雅お兄ちゃんに戻ってる……。
「…貸して貰ったタオルで一応、髪と体拭いたが風邪ひいてねぇか?」
「うん、大丈夫」
「そうかよ。それでお前、ここまでどうやって来たんだ?」
私はぎくりとする。
「あ、えっとタクシーで」
「嘘付くんじゃねぇ」
「…… 月沢くんにバイクで送ってもらいました」
氷雅お兄ちゃんは、はぁ、と息を吐く。
「別れたんじゃねぇのかよ」
「別れたけど……ご、ごめんなさい」
「近所迷惑も考えずに無我夢中で叫んでたら月沢くんが隣の部屋から出て来てそれで……」
その後、シスターが部屋から出て来てお世話になり、雨が止むと私達はシスターに頭をぺこりと下げ、聖アイス教会を出た。
「氷雅お兄ちゃん、オレンジジュースと西洋のお菓子美味しかったね」
「美味しかった、じゃねぇ」
「シスターがお前の具合心配して持って来てくれたんだろうが」
ひえ、いつものぶっきら棒な氷雅お兄ちゃんに戻ってる……。
「…貸して貰ったタオルで一応、髪と体拭いたが風邪ひいてねぇか?」
「うん、大丈夫」
「そうかよ。それでお前、ここまでどうやって来たんだ?」
私はぎくりとする。
「あ、えっとタクシーで」
「嘘付くんじゃねぇ」
「…… 月沢くんにバイクで送ってもらいました」
氷雅お兄ちゃんは、はぁ、と息を吐く。
「別れたんじゃねぇのかよ」
「別れたけど……ご、ごめんなさい」
「近所迷惑も考えずに無我夢中で叫んでたら月沢くんが隣の部屋から出て来てそれで……」