総長、私のリボンほどいて。🎀
*
45分後。私は飾紐高校の正面玄関の前に着いた。
「ありすちゃん、こっち」
袋を持った夜野くんが手招きする。
「来るの遅くなってごめんね、電車が遅れちゃって…」
「あー、事故か何か?」
「俺はさっき裏にバイク停めて歩いて来たばっかだから大丈夫だよ」
夜野くんの黒髪、いつもよりさらさらしてて綺麗…。
片耳ピアスに色気もなんだか増してる?
「何? じっと見て」
「夜野くん、もしかして美容院行った?」
「よく分かったね。3連休最終日だし行って来たんだ」
「ありすちゃんは3連休何してたの?」
氷雅お兄ちゃんと血が繋がってないことが分かって家飛び出したり、
黒雪の初代総長に電話で脅されたり、
月沢くんと別れて泣いたり、
氷雅お兄ちゃんと甘いこと?
して教会で仲直りしたり……なんて絶対に言えない。
「……色々あって忘れちゃった」
「へぇ、濃い3連休だったんだね」
45分後。私は飾紐高校の正面玄関の前に着いた。
「ありすちゃん、こっち」
袋を持った夜野くんが手招きする。
「来るの遅くなってごめんね、電車が遅れちゃって…」
「あー、事故か何か?」
「俺はさっき裏にバイク停めて歩いて来たばっかだから大丈夫だよ」
夜野くんの黒髪、いつもよりさらさらしてて綺麗…。
片耳ピアスに色気もなんだか増してる?
「何? じっと見て」
「夜野くん、もしかして美容院行った?」
「よく分かったね。3連休最終日だし行って来たんだ」
「ありすちゃんは3連休何してたの?」
氷雅お兄ちゃんと血が繋がってないことが分かって家飛び出したり、
黒雪の初代総長に電話で脅されたり、
月沢くんと別れて泣いたり、
氷雅お兄ちゃんと甘いこと?
して教会で仲直りしたり……なんて絶対に言えない。
「……色々あって忘れちゃった」
「へぇ、濃い3連休だったんだね」