総長、私のリボンほどいて。🎀
「怜…」
呼吸が苦しくて呼べない。
「…まぁ今はいいわ、それで」
ずるっ。
月沢くんは私のゆるTシャツを左だけ胸までずらすと、
「…最後以上の、記憶に残るの、してやるよ」
私の心臓に直接、壊れそうなくらい深くて甘いキスを落とす。
「んああっ……」
私の心に絡まったリボンがほどけて、飛んでいった。
ドサッ……。
月沢くんは私の隣に倒れる。
あ…月沢く……。
目の前が真っ暗に……。
私は震えた手を伸ばす。
月沢くんが私の手をぎゅっと掴む。
見えないのに月沢くんが笑ってくれた気がした。
私も幸せそうに笑うと意識を失った。