総長、私のリボンほどいて。🎀
*
そして、7月16日の朝。氷雅お兄ちゃんが迎えに来た。
ガチャッ。
月沢くんが扉を開ける。
制服姿の氷雅お兄ちゃんが立っていた。
「…ありす、先に帰ってろ」
氷雅お兄ちゃんが、ぶっきら棒な口調で言う。
「……うん」
私は靴を履いて、外に出ると自分の部屋まで歩く。
だけどふたりが心配で隣の開いた扉をそっと見守る。
大丈夫……だよね?
「てめぇ、俺がいない間に一体どういうつもりだよ?」
「…俺んとこのナンバー2が勝手にやったことだ」
「あ? てめぇがありすに会いたくて仕組んだんだろうが」
氷雅お兄ちゃんは月沢くんの胸倉をグイッと掴む。
「てめぇがいる限り、ありすは弄ばれ続ける」
「…だったらなんだよ?」
氷雅お兄ちゃんは冷酷な顔をし、耳元で呟いた。
そして、7月16日の朝。氷雅お兄ちゃんが迎えに来た。
ガチャッ。
月沢くんが扉を開ける。
制服姿の氷雅お兄ちゃんが立っていた。
「…ありす、先に帰ってろ」
氷雅お兄ちゃんが、ぶっきら棒な口調で言う。
「……うん」
私は靴を履いて、外に出ると自分の部屋まで歩く。
だけどふたりが心配で隣の開いた扉をそっと見守る。
大丈夫……だよね?
「てめぇ、俺がいない間に一体どういうつもりだよ?」
「…俺んとこのナンバー2が勝手にやったことだ」
「あ? てめぇがありすに会いたくて仕組んだんだろうが」
氷雅お兄ちゃんは月沢くんの胸倉をグイッと掴む。
「てめぇがいる限り、ありすは弄ばれ続ける」
「…だったらなんだよ?」
氷雅お兄ちゃんは冷酷な顔をし、耳元で呟いた。