総長、私のリボンほどいて。🎀
「痛ってぇな」
「あ、ごめんなさい…」
わ、アッシュグリーンの髪してる……。
コーラはかからなかったみたい…良かった……。
「…ん? よく見たら可愛い顔してんね」
え、髪触られて……。
「俺の姫になんない?」
「…はぁ、何触ってんだよ?」
追いかけて来た月沢くんが怖い顔をする。
「月沢くん…」
あ、髪から手が離れ……。
「月沢?」
「おー、これはこれは黒有栖の副総長じゃん?」
え…なんで知ってるの?
「会えて嬉しいね」
「白い鳥で超噂になってんよ」
白い鳥で!?
「副総長がミュッキー耳のキャップって、かわいー」
月沢くんは睨みつける。
「…東京支部のナンバー3風浦か」
え、この人も暴走族!?
「当たり」
風浦くんはそう言って月沢くんの耳元に唇を近づける。