総長、私のリボンほどいて。🎀
あ、行っちゃった……。
「…勝手に動くなよ」
月沢くん、怒って……。
「ごめんなさい…」
「…てか、なんでコーラ1つなんだよ」
「あ、自分の買い忘れちゃった…」
月沢くんは、ふぅ、と息を吐くと、顔を近づけ、ストローでコーラを半分飲む。
「…あとは飲んでいいから」
「え、でも…」
「…早く飲めよ」
「うん」
私はストローでコーラを一口飲む。
あれ?
これって間接キスなんじゃ……。
「…何? こっちのがいいって?」
「え?」
月沢くんは、まるでコーラーを口移すかのように私の唇にキスをする。
「…甘かった?」
全身が熱い……。
こんな、みんなが見てる前で…甘すぎるよ。
コーラを飲み終えると、私達はベンチの近くまで来た。
「月沢くん、座る?」
「…ありす、後ろ向いて」
「後ろ?」
スッ。
月沢くんは、白色の宝石が中に入ったハート型のミュッキーのペアネックレスを私の首に付ける。