総長、私のリボンほどいて。🎀
そして、30分後。
「…じゃあ、病院戻るわ」
月沢くんがタクシーの前で言った。
紺藤先生はついていけないとのことで保健の先生が一緒についていくことになった。
ほんとは一緒に、ついていたいし傍にいたい。
だけど、私のせいで無理させちゃったから…。
「月沢くん、ありがとう」
お礼を言うと、月沢くんは私の頭をぽんっと叩き、保健の先生と一緒にタクシーに乗る。
タクシーは動き出し、やがて、見えなくなった。
私は月沢くんに付けてもらったネックレスをぎゅっと抱き締める。
月沢くん、大丈夫だよね?
ずっと一緒…だよね?