総長、私のリボンほどいて。🎀
「…嘘だから」
「…出る時、ラインか電話して」
「…星野、また明日な」
月沢くんはそう言うと手を引っ込め、部屋に入って行った。
嘘って……。
ドクドクドクドクと、私の心臓が物凄い音を立てる。
顔が熱い。
呼吸止まるかと思った。
月沢くんに頭、触られちゃった…。
それだけじゃない。
ID交換までしちゃった。
私はアイスキャンディーの空袋と一緒にスマホをぎゅっと抱き締める。